分詞構文① ”45分間すわって・・” 
映画 「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」

分詞構文
(C)1997 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.

マサチューセッツ工科大学の数学科教授ジェラルド・ランボー(ステラン・スカルスガルド)はある日、生徒たちに向けて、超難問を廊下の黒板に提示します。
しかし、それをあっさり解いてしまったのは大学のアルバイト清掃員として働く青年ウィル(マット・デイモン)でした。
しかし彼は、何度も暴力事件や窃盗などで捕まったこともある問題児だったのです。

 ある日ウィルは親友のチャッキー(ベン・アフレック)達とハーバードの学生たちが通うバーに行き、学生のふりをして二人の女の子に話しかけます。
しかし、ある男子学生が近寄り、難しい用語を連発しながら歴史の話を始め、話についていけないチャッキーを女の子たちの前で侮辱します。
言葉に詰まるチャッキーに代わり、持ち前の天才ぶりで大学院生を論破したウィルをハーバード大の女学生スカイラー(ミニー・ドライヴァー)はじっとみつめていました・・・

俳優マット・デイモンがハーバード大学在学中に執筆した戯曲を、親友であるベン・アフレックに見せたことから映画化に向け脚本を共同で執筆。
本作で脚本家デビューを飾ったマット・デイモンとベン・アフレックが見事にアカデミー脚本賞を獲得したことで話題になりました。
また、ウィルの更生を依頼された孤独な精神分析医ショーン・マグワイアを演じたロビン・ウィリアムズも助演男優賞を獲得しています。

今回は若きマット・デイモンの超名作「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を紹介します。

 

□■1997年 アメリカ映画「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」■□

深い心の傷を負った天才青年と、同じく失意の中にいた精神分析医がお互いにあらたな旅立ちを自覚して成長してゆく姿を描く感動のヒューマン・ドラマ。監督はガス・ヴァン・サント。アカデミー賞の助演男優賞と脚本賞を受賞。

出典:TSUTAYA

分詞構文

比べてみよう!

①Tom was waiting for the bus.

(トムはバスを待っていた)

② Tom was waiting for the bus listening to music.
(トムは音楽を聴きながら、バスを待っていた)

 

②は「トムはバスを待っていたという」状況について、「音楽を聴きながら」という説明を加えています。

この文には接続詞がないのに、「〜ながら」と、接続詞があるような意味になっています。

 

では、この文を接続詞を使って書き換えてみましょう。

Tom was waiting for the bus while he was listening to music.

このようになります。

 

<接続詞+主語+動詞+〜> ➡ 分詞+〜」

の形になったもの、副詞的に文の情報を補足する分詞を「分詞構文」と呼びます。

分詞構文が表す意味

①時(~するとき):when, while, afterなどの意味

Seeing (=When I saw) the pictures, I remembered my childhood in Chicago. 

(その写真を見て、私はシカゴの少年時代を思い出した)

 

②付帯状況(~しながら):while の意味

Some boys are riding bikes talking to each other.

(数人の男の子が話をしながら自転車に乗っている)

riding(乗る)とtalking(話す)が平行に行われた状況

 

③原因・理由(~なので・~だから):as, because, sinceなどの意味

Having (=As I had) read the novel, I already knew the ending of the movie.
(原作を読んでいたので、私はすでにその映画の結末を知っていた。)

 

※分詞構文の完了形

文の述語動詞の表す時よりも以前のことを分詞構文で表現するときhaving +過去分詞の形にする

 

④条件(~ならば、~すると):if の意味

Coming (=If you come) home by five,  you can watch the TV program.

(5時までにくれば、そのテレビ番組を観れますよ)

Seen from an airplane, the island looks like a horse.

(飛行機から見ると、その島は馬のように見える。)

 

⑤譲歩(~だけれども):although〔though〕の意味

Accepting (=Although I accept) what you say, I still don’t like your idea.

(君の言い分を認めるとしても、やはり僕は君の考えが好きではない。)

譲歩を表す場合、上のように主節にstillのような副詞がある場合が多い。

Admitting you are busy, I still think you should study English.

(あなたが忙しいことは認めるが、やはり君は英語を勉強すべきだと思う。)

 

⑥結果(・・・そして~した):and の意味

A man came, asking me the way to the hotel.

(一人の男が来て、ホテルへの道を私に聞いた。)

=A man came, and he asked me the way to the hotel.

 

分詞構文の訳し方のコツ

分詞構文は副詞の固まりなので、いろいろな場所に来ます。しかし、どの意味になるのかがハッキリしない分詞構文もありますが、分詞構文とはもともと文脈に依存するものだということを理解し、文脈に会った日本語を考えることが必要になります。

ただしその訳し方は「位置」によって、だいたい以下のように考えると良いでしょう。

①主節の前にあるとき

Walking along the street, I happened to see my teacher.

②主節の真ん中にあるとき

The woman, shocked at the news, couldn’t speak a word.

➡①と②の時は、「~して、SVだ」「~で、SVだ」のようにとりあえず「~して」と訳してみる。

①なら

「通りをあるいて(いる時)私は偶然先生に会った。」

②なら

「その知らせにショックを受けて、その女性は一言も話すことができませんでした。 」

のように訳してみると意味がわかります。

 

③主節の後ろにあるとき

The train left Tokyo at two arriving at Kyoto at five.

➡③の時は、「SVだ。そして~だ」「~しながら、SVだ」と訳してみましょう。

③なら

「電車は東京を2時に出発した。そして京都に5時に到着した。」

分詞構文の否定語の位置

not や never などは分詞の直前に置きます。

 

Not being busy, he went shopping with his friend

(彼は忙しくなかったので、友達と買い物に出かけました。)

Not knowing what to say, he sat silent.

(何を言っていいのかわからず、彼は黙って座っていた。)

Never having been to Kyoto, I don’t know what it is like.

(京都にはいったことがないので、どんなところなのかわかりません。)

分詞の前に接続詞を置いて意味を明らかにする

分詞構文の意味を鮮明にするために、下のように分詞の前に接続詞を置くこともあります。

Though being very busy, she helped me finish the work.
(彼女は、多忙にも関わらず、私が仕事を終えるのを手伝ってくれた。)

While having lunch, we used to talk about sports. 

(私たちは昼食をとりながら、よくスポーツの話をしたものだ)

 

分詞構文から副詞節への書き換えのコツ

Talking to strangers, I always feel nervous.

①まず、主節(I always feel nervous.の部分)を訳してみる。
②接続詞をwhenにすると、意味が通じるのを確認。
③主節の主語が  なので、Whenから始まる従属節の主語も I
④現在分詞のtalkingを動詞に直す。時制は現在形なので、talkを選択。


When I talk to strangers, I always feel nervous.
接続詞+主語+動詞

このようになります。

 

Being sick, he is sleeping in bed.

(病気なので、彼は寝ています)

As he is sick, he is sleeping in bed.

 

Studying hard everyday, you’ll pass the exam.

(毎日熱心に勉強すると、君は試験に合格するだろう。)

If you study hard everyday, you’ll pass the exam.

 

Written in simple English, this book is easy to understand.

(簡単な英語で書かれているので、この本は理解しやすい)

Since this book is written in simple English, it is easy to understand.

 

独立分詞構文

分詞構文では、「主節の主語と分詞構文の主語は同じ」であることが原則ですが、実際の英文では違うことがあります。そのような分詞構文を、独立分詞構文と呼びます。

When I saw him, he was studying in his room.
「私が彼を見た時、彼は部屋で勉強していました。」

この文では接続詞Whenの節の主語が I 、主節の主語が heと2つの文の主語が異なります。

 

この場合、分詞構文に書き換える手順は以下のようになります。

①接続詞 When を消します。

②接続詞Whenに続く節の主語 I が、主節の主語 heと違うので、この場合は残す。

③動詞 saw を現在分詞(~ing)にする。

分詞構文は以下のようになります。

I seeing him, he was studying in the room.

 

If it is fine tomorrow, I will go hiking.

It being fine tomorrow, I will go hiking.

(もし明日が晴れなら、私はハイキングに行きます。)

 

As there was no bus service, we had to walk to the station.

=There being no bus service, we had to walk to the station.

(バスの便がなかったので、私達は駅まで歩かなくてはいけませんでした。)

*there is-, there are-の文を分詞構文にする時は、thereを残します。これはかなりかたい文章体の表現です。

彼女はずっと座って・・

しばらくたって、スカイラーはバーのカウンターで友達と一緒に飲んでいるウィルに近づいて次のように話しかけます。

(C)1997 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.

I’ve been sitting over there for forty-five minutes waiting for you to come and talk to me.

あそこに45分も座って、あなたが来て話しかけてくれるのをずっと待っていたの。

②付帯状況の分詞構文

(主節の動詞が示す動作と同時に、あるいは平行して関連のある動作が行われる場合)

座りながら(sitting)、待っていた(waitning)

(C)1997 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.

 

ウィルの天才ぶりにスカイラーのような才女もハートもグッとと動かされてしまうのですね。

しかしウィルは深い心の傷を持った青年、そしてその後、同じく失意の中にいた精神分析医との出会いで、ウィルは大人へと成長していきます。

数々の名セリフがちりばめられた、本当にすばらしい名作です。心に沁みます。

ぜひ続きをチェックしてください。感動すること間違いなしです!

グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち

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